- 日本酒つれづれ
江戸は大酒飲み
江戸は世界1、2を争う大消費都市でした。酒の消費量も立派なもので江戸時代の中期以降には年間の酒消費量が1升ビン換算で2,000万本から3,000万本江戸文化爛熱の文化文政年間には7,200万本という記録が出ました。その後幕末まで平均して年に4,000万本で、江戸の人口を100万とすると女性や子供まで全部ならして平均1年に4斗、1日1合余という計算です。
現在は日本酒以外の酒を含めて、清酒換算で年間2斗ぐらいですから、昔の江戸人はいまの倍も飲んでいた感情になります。庶民の酒場「居酒屋」が生まれたのも江戸中期です。
好みで変わる
昔の酒と今の酒の甘辛といっても、いま両方飲み比べるわけにはいきませんが、幕末から明治初期までの酒は、いまの標準から言うと、猛烈な辛口だったようです。甘辛の度合いを示す参考に日本酒度をあらわしますが(プラスの数が大きいほど辛口、マイナスが甘口)明治10年にはプラス17前後、最近は全国平均でプラス2前後。食生活の変化で好みも変わる表れでしょうか。「太平の世は辛口、乱世には甘口がはやる」とか「戦争は酒を甘くする」という人がありますが-------。
なお酒は酸が多いと糖分が多くてもカラく感じます。舌の甘味に対する感度を酸が押さえるためでお酒の修業を積んで初めて「酸いも甘いもかみわけた人」になれるのでしょう。
